かってに引用する形で申し訳ないですが、Music TO GO!の記事で
Audirvana作者の技術白書 Beyond bit-perfect: 全翻訳版という、PCでの音質の改善ポイントについての記事が掲載されています。
基本的な考え方は全く同意できそうですが、
TOSLINKよりFirewireやUSBの方が良いという方向に結論づけている
という点で、
PCオーディオの理想型での考え方と違った方向に展開されていきます。といっても世の中の大勢はこちらの方向ですが...
TOSLINKはジッタの影響が出易いというのは、ごもっともで良いのですが、ここからこれを回避するアプローチとして、USBを推奨する流れになります。
これは既存のハード環境の枠内で改善を目指す考え方になると思います。
私が、
PCオーディオの理想型で書いた、双方向光接続は、根本的な問題点を回避する考え方と思っています。
問題は、製品としてこれを実現しているのもが無い。あるいは無いに等しい点で、そのような製品が登場してくれば、ソフトによる差異はほとんど気にならなくなると推測します。
再生ソフトによる改善
USBは、現状ではDAC以降と電気的な接続が避けて通れない点で、根本的な改善ではなく、対処療法的な改善に当たると思います。
Fidelixさんのサイトでは
USBはAESより影響が大きいとあります。
再生ソフトによる改善方法というのは、PCへの負荷のかかり方をなどを工夫し、電源のゆれなどを緩和して、DACへ送るデータストリームをなるべく理想的にしようというアプローチになると思います。
Voyage MPDによる改善
最近WindowsよりVoyage MPDの方が音が良いということで、Voyage MPDを採用されている方が多くいるようです。
これも再生ソフトと同じ考え方で、Windowsは音楽再生には関係の無い余分なタスクが多く走っているので、余分な処理を少なくし、PCへの負荷のかかり方をなどを工夫し、電源のゆれなどを緩和して、DACへ送るデータストリームをなるべく理想的にしようというアプローチになると思います。
双方向TOSLINK
双方向TOSLINK(ADAT etc)として、光接続によるPCとDACのGNDを含む電気的分離。と
クロックソースはDAC側、PCからDACへのデータは一旦バッファして直近にあるクロックソースでリタイミングし直す。
この2点を実現すれば、PC側でどんなにジッタ、電源ノイズが発生していてもDACへ伝達されなくなります。
ミキサーやボリューム、レート変換の問題等ビットパーフェクトを阻害する要因を除けばほとんど改善する必要は無いということになるはずです。
ただ電源からの回り込みについては、光接続にしても残りますので配慮が必要になります。なるべくPC系とDAC以降の音響系は隔離する必要があると思いますし、再生ソフトによる工夫で電源への影響は緩和されるというところはあると思います。
ただ電源の回りこみについては、PCの消費電力を下げたり、電源を良質な物を使うなどのアプローチが先決のようにも思います。