RME RayDATのADATインタフェースのレート表示が、MultiDAC出力は、44.1kHzまたは48kHzに固定されてしまう問題があり、ちょっと調査してみました。S/PDIF(AES)の場合は、そもそも送信レートが変わりますが、ADAT(S/MUX)の場合は、常に転送レートは同じで、44.1k/48kの場合は、8ch、88.2k/96kの場合は4ch、176.2k/192kの場合は2ch分のデータを転送するようになっています。
まず、以前も調べたことはあるのですが、再度ADAT(S/MUX)のレート設定を送信側から受信側へ伝達する手段があるのかどうか、Webをさがしてみました。やはり全く見つかりません。そもそもADATの資料自体が、ほとんど見つけることができない状態です。
次に、手持ちのAudioIF tc electronic konnect24DもADATインタフェースを装備しているので、RME RayDATと接続してみました。またRayDATの送信をRayDATの受信に接続した場合、MultiDACの場合も見てみました。下表がその結果です。
送信 送信側rate設定 RayDATの受信レート表示
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konnect24D 44.1k 44.1k
konnect24D 88.2k 44.1k
konnect24D 48k 48k
konnect24D 96k 48k
MultiDAC 44.1k 44.1k
MultiDAC 88.2k 44.1k
MultiDAC 176.4k 44.1k
MultiDAC 48k 48k
MultiDAC 96k 48k
MultiDAC 192k 48k
RayDAT 44.1k 44.1k
RayDAT 88.2k 88.2k
RayDAT 176.4k 88.2k
RayDAT 48k 48k
RayDAT 96k 96k
RayDAT 192k 96k
結局konnekt24DもMultiDACと同様で、RayDAT側はレート表示は、44.1k系は44.1k、48k系は48kと表示されてしまいます。
RayDAT自身は、96kHzまでは、きちんと表示しますが、174.2kと196kについては、それぞれ88.2k,96kと表示され正しく表示されません。何らかの転送レート表示は持っている模様ですが、完全には対応できていないといったところなのでしょうか???
RayDATは、クロックモードがスレーブのとき、送信側が回線レート表示を伝達してレートを決定する仕組みがあるのではとおもいましたが、どうもそういうわけでもなさそうです。
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