2011年10月30日日曜日

SACDがHDMI経由で直接再生可能なDAC

 SACDが直接再生可能なDACが2つ試作段階ではありますが、開発が進んでいるようです。

ひとつは、M3-2011秋というイベントに出展されていた、アイ・クオリアさんで開発中の多機能デジタル/アナログコンバーター。軍鶏乃記録さんの記事に詳しく載っています。

もう一つは、秋のヘッドフォン祭り2011に出展されていたラトックシステムさんのDAC

いずれの装置もSACDPからHDMI経由でDSD raw信号を引き出せ、DSD対応のDACチップ(アイ・クオリア:ES9018、ラトック:Wolfson 8741)でPCM変換なしに再生できるようです。
 アイ・クオリアさんのシステムは、多機能デジタル/アナログコンバーターという名のとおり、DAだけでなく、ADも可能、USB経由でPCとも接続可能とかなり多機能です。


 残念ながら風邪でせきがひどいのでどちらにも行っていません。かれこれ2ヶ月以上治らずorz
 今までAVアンプぐらいしかなかったHDMI接続のDSD再生対応機が、いよいよ出てきそうでいろいろと期待できそうです。

XMOS USB Audio 2.0 Reference Design ケース組込

 かなり長い間放置してあったXMOSをケースに組み込みました。

XMOSを使用するとすると、モバイルPCでモバイル用としての形態が当面の見込みなので、なるべく小さく、今回は特に改造せずそのまま使用することで考えることにしました。

ケースはタカチのKC3-8-10BB。ほぼジャストサイズですが、両側のUSBコネクタとTOSLinkをツライチに出すのはさすがに無理で、どちらかを引っ込み気味にする必要があります。



 タカチ KC3-8-10BBにXMOS USB Audio 2.0 Reference Design実装


 今回は、USB側は、正面板から少し出っ張らしてTOSLink側は中に引っ込める形にすることにしました。基板側のTOSLinkコネクタの大きさの穴では、ケーブル側のコネクタがケースにぶつかるので、ケーブル側のコネクタが入る大きさの穴をあけました。丸穴の方が角穴開けるより楽ですし。

XMOSのTOSLink側の穴 丸穴を開け少し横方向を広げた(少しいびつ...)

 XMOS TOSLinkケーブルを挿したところ


  XMOS USB側コネクタ

今回のケースにexaU2Iを載せるとこんな感じ。

タカチ KC3-8-10BBとexaU2I 大体ジャストサイズ

2011年10月29日土曜日

exaU2IによるDSD再生と352.8kHz再生

exaU2IによるDSD再生と352.8kHz再生を確認して見ました。最初DSD再生はノイズだけになってしまいこれは難航するかもと思いましたが、比較的すんなり再生できました。

DSD再生はLRCKは使用しないで、PCM時の2系統(L/R2組)のDataラインとDCKを使用しますが普通にPCM再生構成にしていたためでした。
 DSD再生サポート前のドキュメントのため、exaU2I DIY Guideには、書かれていないようですが、exadevicesblogには書かれています。

 つまりPCMとDSDの再生で接続を変えないとだめということになります。既存の回路で実現しているため、こうするしかないのでしょう。
 最終的にはFPGA経由させるつもりなので物理的に切り替える必要ななくなりますが、切り替え論理を入れる必要がありますし、dCS方式は1本のラインにL/R多重されていますので、両方サポートするとなるとモードを増やす必要があります。

exaU2I  ⇒ BuffaloII DSD再生中


 DSD5.6MHzと2.4MHzのソースは、これ。

DSD5.6MHzと2.8MHzサンプリングデータソース

ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 作品69 「田園」・「エグモント」序曲 作品84



 DSDの再生は、オリジナルのプレイヤーソフトexaSound loTech DIFF Playerのみでしか再生できないようです。しかし、PCM32bitのしくみを利用しているだけなので、その他のプレイヤーでも対応する作り込みを行えば再生できるようになると思います。まあ対応してくれるプレイヤーがでてくる可能性は低くそうですが....

 DSD 2.8MHz再生は、PCMの44.1kHz動作モードを2系統(L/R2組)でDACへ転送して実現しています。



DSD 2.8MHz再生中の exaU2I Dashboard(左)   LED表示(右)


 DSD 2.8MHz再生中のexaSound loTech DIFF Player



 同じようにDSD 5.6MHz再生は、PCMの88.2kHz動作モードを2系統(L/R2組)でDACへ転送して実現しています。


DSD 5.6MHz再生中の exaU2I Dashboard(左)   LED表示(右)



 DSD 5.6MHz再生中のexaSound loTech DIFF Player





352.8kHzの再生も確認できました。プレイヤーはfoobar 2000です。


 PCM 352.8kHz再生中の exaU2I Dashboard(左)   LED表示(右)

2011年10月28日金曜日

exaU2I入手

 送料が安くなるので一緒に買わないかとお誘いを受け、一緒に買ってもらうことになり、exaU2Iを入手しました。
何か問い合わせが必要な際は、英訳して問い合わせてくれるというありがたい特典付きです。


  exaU2I

とりあえず、搭載部品をチェック

USBインタフェースは、DLPのモジュール DLP-USB1232H


水晶は、24.5760MHzと11.2896MHzが載っているので、48kHz系と44.1kHz系で切り替える仕様と思われます。

FPGAはSpartan3A XC3S50AN Spartan3Aシリーズの一番小さいやつのようです。

外付けSRAMとして非同期SRAM CY7C1010Dが載っています。おそらくデータバッファとして使用しているのではないかと思います。

I2S出力はアイソレータIL715が入っています。


FPGA Spartan3A XC3S50AN

 CXO 24.5760MHzと11.2896MHz

2Mbit SRAM CY7C1010D

アイソレータ IL715

 少し前に購入された方が、WindowsXPとexaU2I+BuffaloIIの組み合わせで、DXD/DSD64/ DSD128 の再生に成功されています。週末には試してみる予定。

2011年10月26日水曜日

HQ Player  dCS方式DSDネイティブ出力が手持ちのDDCでも出来るか4

  dCS方式DSDのフォーマットをBuffaloII ES9018のDSDインタフェースフォーマットに変換して接続して見ましたが、出てくる音はノイズだけでした。

確認した限りでは正しそうに見えるのですが、何が間違えているのか検討がつきません。
といってもdCS方式DSDのフォーマットの仕様は、下位16bitのみを抽出してシリアルに直せば良いと判断していますが、正確な仕様は分かっていないので、そもそも想定仕様が異なっている可能性はあります。

今週中にexaU2Iが届く予定ですので、ますはこちらでDSD再生を確認して、比較しながら見ていくしかないかなと思っています。

2011年10月25日火曜日

Spartan®-6 FPGA LX9マイクロボード2

 
Spartan®-6 FPGA LX9マイクロボード 1ヶ月少し前にセミナー受講した特典としてキャンペーン価格で入手しました。

しかし、しばらくお蔵入りになりそうです。


 Spartan®-6 FPGA LX9マイクロボード

Spartan®-6 FPGA LX9マイクロボード裏面

2011年10月23日日曜日

HQ Player  dCS方式DSDネイティブ出力が手持ちのDDCでも出来るか3

 ちょっと出間取り時間がかかってしまいましたが、HQ Player dCS方式DSDネイティブ出力をモニタしてみました。

接続は、PC ==[USB3]==> MUSILAND Monitor 03 US ==[TOSLink]==>DE0nano(SPDIF受信)==[i2s]==>BuffaloII==>ペルケ式バランスHPA==>Z1000


 HQ Player desktop のDSDIFF/DSF setting tab のDirect playback typeを0xAA makerに設定して、.dffファイルを再生した時のFPGA内部で24bitパラレル化(L/R交互に多重)してメモリへ書き込んでいる箇所の波形が下図になります。
 一番上が24bitの受信したデータ(L/R交互に多重)です。


 LSB側8bitは、常に0xAAになっています。下位の16bitはランダムでいかにもDSDのデータパターンらしく見えるパターンが入っています。


 この状態でもヘッドフォンからはノイズの方が大きいですが、小さく音楽が聴こえます。DSDをPCMで再生しても多少は音の成分が抽出されるということなのでしょうか?

HQ Player dCS方式DSDネイティブ出力波形のモニタ


比較のため、PCMの場合の同じ部分の波形です。
 クラシックで、コンプレッサーなどほとんどかかっていないと思われるソースでボリュームもソフト側で絞っているので、LSB側8bitは0xffや0x00が多く見られます。(要するに音量が小さいときのパターン)



HQ Player PCM(24bit/176.4kHz)出力波形のモニタ

 引き続き、DACへの出力がraw DSDになるよう変換して鳴らせるようにしてみる予定です。

2011年10月21日金曜日

HQ Player  dCS方式DSDネイティブ出力が手持ちのDDCでも出来るか2

 HQplayerのサイトをチェックしてみると、HQplayerが前回試した2.7.0.1から2.7.1にアップしていました。


 前回はダメであった既存のUSB-DDCでのDSD raw再生について、再度確かめてみました。
 結果、DSD rawで出力できるようなっている可能性がありそうです。




HQplayerDesktop dffファイル選択中 中央に”2822400"と表示されている



PC=>MUSILAND Monitor 03 US => MATRIX mini-i と接続し、mini-iのサンプリング周波数表示が176.4kHzの状態で、上図のように、HQplayerDesktopのサンプリング周波数を表示するエリアにDSD2.8224Mのサンプリング周波数である”2822400"が表示され、右上のボリュームノブが回せなくなります。
 また、ヘッドホンからきれいには音楽は流れず、ノイズにまみれて小さい音で音楽が一応聴こえます。

 DSDの状態でPCMで音楽がまがりなりにも鳴るのかがよくわかりませんので、ほんとうにDSDで出ているのか、正しくない状態でPCMに変換されているかわかりません。
 今後、実験を進めてみたいと思います。



2011年10月20日木曜日

FET差動バランス型ヘッドホンアンプ 5

 シガレットソケットタイプのコネクタが未調達であったため、電源ケーブルの作成が未着手のままであったのですが、月曜日に秋葉原でとあるトレーニング受講の帰りに閉店間際の千石でみつけて入手、ようやく完成しました。

 本体側のコネクタはDigKeyで購入した4芯丸型コネクタで、現状L/R共通ですが、バッテリ側のコネクタを分ければ左右別電源化もできるようにしています。
 コネクタの穴はシャーシパンチで開けましたが、プラステックに金属用のシャーシパンチは割れてしまいそうで... とりあえず割れずに穴は開きましたがどうかといったところ。太めのリーマーで調達したほうがよさそうです。

 ケーブルは、バイワイヤ用の4芯スピーカーケーブルがあったので、ちょっとこのコネクタには太すぎでしたが、無理やり転用しました。

 これでとりあえず完成です。

  4芯丸型プラグ、雄ピン C 091 A T 3300 001

 4芯丸型レセプタクル、雌ソケット C 091 A T 3303 009

SG-1000 と ケーブル

2011年10月16日日曜日

exaU2I もDSD再生可能

 一度購入を断念したexaU2I、その後日本からも購入可能になっただけでなく、DSD再生にも対応していることを、Twitterで知りました。



exaU2I


 ASIOドライバ+exaSound loTech Playerという専用プレイヤの組み合わせっぽいです。

 現状再生環境が限定的らしいとはいえDSD64とDSD128(DSDDFF形式)をサポートし、最大192 kHzのサンプリングレートを2、4または8チャンネル 352.8 kHz、384 kHzでは最大4チャンネルできるので、マルチチャネル再生も可能ですので、Mytek Digtal Stereo192-DSDやHP-A8 よりも、私には良いところが多々あるので、まずはこれかな...

Octava 4x2 HDMI Matrix switch 7.1 Audioのアナログ出力

以前のSPDIFからのSACDをPCM変換出力不可能であった記事に対して、マルチチャネル再生の問い合わせがあったのでOctava 4x2 HDMI Matrix switch 7.1 Audioで5.1ch(7.1ch)のアナログ再生もダメなのかどうか試して見ました。

以下の組み合わせをBDP-S370で再生してみました。


                                SACD再生対応AVアンプ_DA5400ES
         ソース                     接続あり    接続なし      
SACD DSD     5.1ch surround 2.8M             ○         
BD   dts HD  5.1ch surround 24bit/192k          ○         






 結果すべてOKです。SACDの認証をOctava 4x2 HDMI Matrix switch 7.1 Audio自身がしてくれるようです。
 
 AVアンプへのHDMIケーブルを抜くと一度再生が止まりますが、しばらくすると再生を開始します。これはAVアンプが接続されているときはBDP-S370DA5400ES間で認証が行われ、DA5400ESとの接続が切れるとBDP-S370Octava 4x2 HDMI Matrix switch 7.1 Audio間で認証が行われているからではないかと推測します。


 もしかすると、SACDは別の手段があるのであまり意味がありませんが、BDのマルチチャネル再生のデジタル信号抜き出しには使えるかもしれません。
   
  
       Octava 4x2 HDMI Matrix switch 7.1 Audio アナログ入出力

モバイルでのハイビットレート再生

 一昨日に書いたARM ベース SoC FPGAによる再生と、同じような考えになりますが、現状一番選択肢が多く、いろいろと実現できそうなのはどうしてもWindowsになるのかと思います。
 
 モバイルでのハイビットレート再生は、少し物量が増えてしまいますが、WindowsのTabletPCからというのが現実的な解で、そうなると接続は自ずとUSBで接続ということになります。






JK01-TT32 Windows7/Japanese

 こちらはCK4も扱っているドキドキ堂で扱っていて2Gメモリ 32G SSDで\3万台で購入できます。少し高くなりますが、楽天にも出店していますね。


wapad Windows7 android デュアルシステム



 こちらのwapadは、Adnroidも動作して、英語版とはいえWindows7で1Gメモリ、16G SSD (32G拡張可)で\3万台で購入できます。





接続構成


上図のような接続でPCとは電気的に分離、メモリモードでDAC側のクロックで動作させるというプランです。
うまくすればDSD再生も可能。
バッテリの持ちと重さ、サイズが我慢できれば結構よい案のような気がします。

2011年10月13日木曜日

アルテラの ARM ベース SoC FPGA

 Alteraがデュアルコア ARM Cortex-A9 MPCoreプロセッサおよびメモリ・コントローラ、および豊富なペリフェラル群からなるハード・プロセッサ・システム (HPS)を搭載したCyclone V ならびに Arria Vを発表しました。


 Terasicあたりから、これらを搭載した低価格のFPGAボードでも出てくれることを期待したいです。
 
 近い将来ARMをサポートするWindows8が予定されていますが、このFPGAのでも、Windows8が走るようであれば、DSDやハイビットレートサンプルをサポートしたプレイヤーソフトやDAWなどが走る小型の装置が可能になります。Linux系もサポートされるでしょう。


 この環境に、FPGAファブリックでSPDIFなりI2S、DSD rawなりの任意のインタフェースを構築したりチャネルデバイダを構築すれば、ポータブルならDAP、据え置きならマルチチャネルのオーディオIFを作ることができます
 ポータブルの場合、Android系にしてもiPhoneにしても、その他のDAPにしてもDSDやハイビットれーとの再生はなかなか難しいですが、PC環境ならクリアし易く、操作性や再生性も比較的良好なことが期待できます。


 もちろん、クロックブロックや、最終出力段などは、アイソレータや別電源できっちり隔離するなどの配慮は行うことが前提です。


 プレイヤーは既製品を利用するとしても、ドライバは作らなければなりませんが、PCのソフトについてほとんど知識がないので、もしできるとしてもこれをクリアする必要があります。さてがんばればできるかな?



2011年10月12日水曜日

dCS方式DSDネイティブ出力をサポートするメモリー DAI

ElectrArtさんもdCS方式DSDネイティブ出力をサポートするカードの開発を開始いているようです。


主なトピックスは、

  1. S/PDIF受信速度自動追従メモリバッファー
  2. デルタシグマ型ジッタノイズシェーパーともいうべきジッタりデューサー(cirrus logic CS2300)
  3. LVDSによるI2S、およびDSD RAWデータ受信(PS-audio Caprice 互換?)
  4. dCS方式のDSDネイティブ出力S/PDIF=>24bit/176.4kHzのDSD変換
  5. 大容量FPGAを使ってDF1706並みディジタルフィルタ


 CS2300の採用、dCS方式とはいえUSBではなくs/pdifを採用しているところとか、5.を除くと私の作ろうとしているポータブルシステムetcと同じところを狙っているようです。

  

デジタルセクションとしては、やはりこのあたりが狙いどころということですかね。

2011年10月10日月曜日

HQ Player  dCS方式DSDネイティブ出力が手持ちのDDCでも出来るか

 dCS方式DSDネイティブ出力サポートした2.7.0.1したHQplayerをインストールして、DSDネイティブ出力できるか試して見ました。


 HQplayer 2.7.0.1

 結果、どうもダメのようです。


 マニュアルには”In case Hardwareand drivers support ASIO DSD -mode, or one of the "PCM packed" modes,rawdata from the file can be played back as-is."とあり、ドライバが ASIO DSD -mode か "PCM packed" mode のうちのひとつをサポートしているかどうかを確認して、rawで出力するかPCMに変換して出力するかを選択しているのではないかと思われる記述があります。




 HQplayer Desktop ASIO については MUSILAND Monitor 03 USとRME Raydatについて試して見ましたが、そもそもSetting-Deviceの選択プルダウンメニューに何も現れずで、HQPlayerで使うことができませんでした。
 そもそもHPのNewHQPlayer Desktop 2.7.0 released!にはsupport for native/direct playback of DSDIFF/DSF files using different "PCM packing" schemes (Linux&WASAPI)”とあり、ASIOは対象外のよう。


 HQplayer Desktopの方では、MUSILAND Monitor 03 USを選択することができ、PCMファイルとDFFファイルともに任意の出力レートで再生できました。


Setting Tab -文字化けしているがMusiland Monitor 03 USを選択できる

 
 しかし、DSDIFF/DSF settingsタブの"Direct playback type"をdCS方式DSDネイティブ出力に相当すると思われる"0xAA maker"を選択すると、”Do not enable thisunless your DAC supports DSDin specified mode !"というポップアップWarningが現れるます。他の"Direct playback type"をメニューを選択しても同様です。


DSDIFF/DSF setting Tab   -Direct playback typeでrawの出力タイプを選択

0xAAを選択すると現れるWarning


 "Direct playback type"を何にしてもDFFファイルで普通に音が出るのでPCMに変換されています。
 
 これらのことから自動認識でDSDをraw出力するかPCM変換をして出力するかを選択しているのではないかと思います。


 
 んー、 MYTEK DIGITAL STEREO192-DSDは、HQplayerからの再生をサポートするようなので購入してみるしかないですかね。


 


 
 

2011年10月8日土曜日

HQ Player  dCS方式DSDネイティブ出力サポートした2.7.0.1リリース

早速、HQ PlayerがdCS方式DSDネイティブ出力サポートした2.7.0.1リリースしました。

dCS方式DSDネイティブ出力のPCMデータの埋め込みフォーマットについては、こちらにある記述しか探せていないのですが、これを基に、BuffaloIIのDSDモードへフォーマット変換かけて鳴らせるようにしてみようかと思います。




dCS方式DSDネイティブ出力の概要は下記


・利用するPCMのレート

raw DSDファイルをPCMフォーマットに載せて伝送するのに必要な帯域は次のようになります。
DSD = 1 bit * 2.822400 MHz/channel
CD = 16 bits * 44100Hz/channel
16/176 = 16 bits * 176400Hz = 2.822400M bit/s /channel - raw DSDと同一レート

これは、16/176kのPCMデータにDSDデータを載せられることを意味しています。
そして24/176kのフォーマットを利用すれば、16bitにDSDデータを載せ、残りの8bitを利用してDSDデータであることをDACへのインジケータとして
利用可能となります。


・変換方法

オリジナルのraw DSDストリームが次のパターンである場合
L:00110011001100110011001100110011
R:01010101010101010101010101010101

PCM 24/176.4kデータストリームに次のパターンで載せます

Sample L1 10101010 0011001100110011
Sample L2 10101010 0011001100110011
Sample R1 10101010 0101010101010101
Sample R2 10101010 0101010101010101

DACは、オーディオインターフェースを介してこれらのサンプルを受け取り、両チャネルのすべてのサイクルで"10101010”という最上位8ビットを探します。
その後で上位の8ビット廃棄して

L:00110011001100110011001100110011
R:01010101010101010101010101010101

オリジナルのDSDと同じビット配列を得ることができます。



USBは元よりSPDIFやADATは16bit PCMの場合も24bit領域に下詰めで載せており、上位の8bitは空いていることになるのでそこを、DSD識別として"10101010"パターンを常時埋め込んで、PCMデータかDSDデータかをDDC/DAC側が識別できるようにしようということになります。
"10101010"パターン以外の場合は、通常通りPCMデータとして扱います。

dCS方式DSDネイティブ出力をサポートしていないDDC/DACでも、PCMデータの上位bitパターンは"10101010"であるので、誤ってDSDデータを再生しても下位16bitのみが交流成分となるので大音量のノイズを再生してしまうことは避けられるはずです。

オーディオプレーヤーは、本物の raw DSD DFFファイルを処理してrawのDSDを抽出してオーディオインタフェースに上記の変換をかけてPCMデータに見せかけてデータを渡す処理を行うことになります。

2011年10月7日金曜日

dCS方式DSDネイティブ出力の既存DDCからの信号取り出し

dCS方式DSDネイティブ出力HQ Playerなどのプレイヤーソフトが対応してもDDC/DACが対応した製品でなければDSDネイティブ出力を利用することは基本的にはできないと思います。


 しかし、既存のDDCでも、I2SやSPDIFにDSDデータは乗って出てくるはずなので、そのデータを抜き出してDSD対応のDACチップにインタフェースを合わせて入れてやればDSDネイティブ再生はできるはずです。


 私の持っているものですと、XMOS USB Audio 2.0 Reference Design、 USB-DAC/DDC MUSILAND Monitor 03 US であれば176.4kHz再生に対応しているのでDSDネイティブ出力を取り出せる可能性が高いと思われます。


 また、最近出てきたUSBridgeや、定盤?のM2TECH hiFace EvoなどもDSDネイティブ出力を取り出せる可能性が高い機種だと思います。この2機種はI2Sコネクタが付いているので取り出し易い機種でもあります。
 
 USBridgeですが、ASIOドライバも用意されており、USB Audio Class 2.0対応も WindowsXP/Vista/7 32/64bit Mac OS X 10.5.7 or later のいずれでも対応しているようなので使い良さそうで、価格も¥2万を切っており、hiFace Evoよりお得感があります。


  USBridge

さて、私がDSDネイティブ出力を取り出すとしたらどうするかですが、XMOSもMonitor 03 USもSPDIF(TOS)は付いていることもあるので、I2Sではなく、TOSでFPGA基板に接続しFPGAでDSDデータをDACのDSD入力フォーマットに変換する方法をとると思います。
 まずは、今作成中のポータブルシステムに、この機能を実装することにしようかと思います。

2011年10月5日水曜日

MYTEK DIGITAL STEREO192-DSD DAC 2

 MYTEK DIGITAL STEREO192-DSD DAC Black Mastering Version の見積もりをVINTAGE KING AUDIO に出して見ました。
 
 VINTAGE KING AUDIOは、日本人スタップが問い合わせに対応してくれますのでとても助かります。
 
 どうもMYTEKのサイトでは8/31に発送開始にはなっているようですが、実際にはまだ出荷されていないようで、実際に発送開始になるのは、AES終了後か年末になるのではないかとのことでした。


 気になる送料の方は、表示価格からのディスカウントがあり、FedEx International Economyだとほぼ相殺されて、送料込みでHP表示価格にちょっと上乗せで購入できるようです。


 いつ出荷開始かは判然としないので、しばらくは様子見です。

2011年10月2日日曜日

cakewalk UA-1G + Camera Connection Kit + iPad2 2

 cakewalk UA-1Gが到着したのでiPad2に接続してみました。



cakewalk UA-1G


cakewalk UA-1G + Camera Connection Kit + USBバブ + iPad2

 まずは直接Camera Connection KitのUSBポートにUA-1Gを接続してみると、iPODのボリューム表示が"Dockコネクタ"に切り替わりますが、UA-1GのSPDIF光出力ポートが赤く光りません。

 つぎにこれの新たに入手したセルフパワーのUSBバブ GH-UHK204SKを介して接続して見ましたが、やはりSPDIFは赤く光りません。

 それではと一度PCにドライバを入れてUA-1Gを接続して見ましたが、こちらはきちんと光出力が出ておりMatrix miniに接続して音が出ます。

 再びiPad2に接続してみますと、なぜか今度は赤く光りましたので、Matrix miniに接続してみましたが認識してくれません。
 PCと接続した時より光の強さがかなり違い弱々しく点灯しており、パワー不足で入力側の受光レベルに達していないようです。ハブのセルフパワーの電源容量が5V 500mA/ポートでは不足のようです。

 電源を別ルート給電に変更しないとダメそう....

2011年10月1日土曜日

HP-A8 32-bit DAC Headphone Amplifie 2

 昨夜のフジヤTVで、FOSTEXの山口さんが情報をいくつか話してくれていました。






 ・対応フォーマットDSF(その他のフォーマットも順次バージョンアップで対応予定)
 ・SD(SDHC 32GBまで)カードスロットを背面に搭載
 ・USBポート 
   ドライバは独自
   アシンクロナスモード   対応ソフトなどは未定、バージョンアップでトレンドに合わせて対応していく予定
・デジタルアウトは現状未対応予定
・DACチップAK4399の予定
・ヘッドフォンアンプはディスクリート回路
・ラインアウトも搭載
・電源はインレットタイプ、トランスを搭載
・アナログ部は最もこだわって頑張っている
・TCXO搭載
・ハーフラックサイズぐらい、比較的小さいが音にこだわっているので重い
・年内販売を目指している
・価格はHP-A7よりは高いが、それほど高くはないと(どの価格帯か現状不明)
ヘッドフォン祭りで視聴コーナを設ける


 当面はSDカード再生がメイン、販売が年内なのにPC再生はいろいろ未定のようなのでもしかするとこれのみ?USBのほうは順次拡張していくようにきこえました。
 
 SDカードでのDSD再生は、自分で作ることも考えているのでどうしようかというところもあります。
 MYTEK DIGITAL STEREO192-DSD DACのほうは、すでに購入可能なようですし、クロッウ入出力あり、USBPALなど搭載というところは気になるので、今のところは、Mytekの方に気持ちが傾いています。