2011年5月28日土曜日

Octava 4x2 HDMI Matrix switch 7.1 Audio

 1年以上前からチェックしていましたが、ずっと保留していたOctava 4x2 HDMI Matrix switch 7.1 Audioを発注してみました。

現在使用している DN-HDMI4000ASでは、SPDIFからのPCM出力は、AVアンプに接続していないとSACDPからの88.2kHz以上での出力ができませんが、Octavaの装置はできるはず。

DN-HDMI4000AS=>AVアンプの場合、勝手にTVの画面がプレイヤーの設定画面に切り替わったり、AVアンプの設定が合っていないとうまくハイサンプルにならない。TVの電源ON./OFFの影響を受け再生が一時停止してしまうなど、結構面倒なこと。
省エネ的にも再生に用いないAVアンプの電源を入れるのも何なのでということ。
アナログ出力では7.1chをサポートしているので、もしかするとデジタルのまま取り出すこともできるのではという期待で、この機種を選定。

購入はPayPalです。Shipping $0になっていたのでラッキーと思ったらあとから送料$25別に引き落とし通知が来ました..orz

 Octava 4x2 HDMI Matrix switch 7.1 Audio


 活用できるかどうかわからない7.1chを考えなければ、半額に近いOctava 1 x 2 HDMI Splitter Distribution Amplifiier with Toslink Audio Outputで良いので、ここが悩みどころでした。
 
 Octavaには色々とバリエーションの機種がラインナップされています。 4 x 1 HDMI Switch with Optical Toslink Routing - Full 1080P with Deep Color Support など一見良さそうに見えますが、この機種はHDMIとSPDIFは個別にしかルーティングできないはずです。機種選定時はご注意を...
 
 

2011年5月26日木曜日

ワイヤレス USBオーディオ DN-WAA2200 開腹

 中を見てみました。開け方がわからずしばらくあれこれ試してみていましたが、結局グレー色のシールで固定されていたためで、シールを剥がせば簡単に開きました。


 やはりこれだけ小さいので全機能は1つのLSIに集積されているようで、LSIは1個だけであとはディスクリート...
 DACチップが分かれていれば、そこからデジタル信号を引き出せて何かしら使えるかと期待していましたが残念でした。


 
 SYNCOMM TECHNOLOGY CORP. シンコム・テクノロジー社)という台湾のWireless 


Audio / Videoチップを主力とするチップベンダのIA2E1031というチップのようです。


リンクしたサイト情報によると44.1kHzまでしか対応していないようです。サイトにはI2Sという記述があるので、もしかするとI2Sも出ているのかもしれません。


 


 

2011年5月24日火曜日

SDHCカードの調査 16GByteカードアクセスNG =>駄目な理由は判明

 SDHCカード16GByteの2枚については、使用中のTrasicのFATドライバではアクセスNGとなる原因のひとつは分かりました。

MBRのPartitionType値が0xb:FAT32の場合、CHS形式でパーティションの開始位置を示しているようで、CHS形式は8GByteまでの制限があり、16GByteからは、LBA形式(PartitionType値が0xc(32-bit FAT but uses LBA)でフォーマットされているためのようです。


SanDisc 16GByte class6 MicoroSDHCのほうは、MBR PartitionType値が0xcであるため、これが原因と思われ、LBA形式をサポートするようにコード修正していけば、うまくアクセスできるようになるかもしれません。

上海問屋 16GByte class10 MicoroSDHCのほうは、MBR PartitionType値が0x72で、こちらのほうは良く分かりません。データがきちんと読めていない可能性が高そうです。


 FATファイルシステム特集の Interface 2010年9月号を取り寄せてみました。いくつか参考になりそうな記事もあります。
 再生のみで考えていましたが、録音もサポートしてみようかとも思い始めています。そのヒントにもなりそうです。




 Interface 2010年9月号 FATファイル・システムでファイルを読み書きしよう

2011年5月22日日曜日

SDHCカードの調査 16GByteカードアクセスNG

昨日の投稿のとおり、16GByteのmicroSDHCカードは2枚中2枚ともMBRのPartitonTypeフィールド値が0xb(FAT32)以外を示しておりエラーになります。
手持ちの8GByte以下のSDHCではMBRのPartitonTypeフィールド値が0xb(FAT32)ですべて問題なくアクセスできています。

とりあえずPartitonTypeフィールドのチェックをマスクしても、やはり他でエラーになってしまいました。
 多分SDHCカードのコマンド・レスポンスアクセス自体はCRC7エラーになっていないようなので正しくアクセスできているようです。ただ使っているFATファイルシステムのコードはReadデータのCRC16はチェックしていないので確実性はありません。


SanDiscと上海問屋のカードでPartitonTypeフィールドだけでなくMBRの値が全く違うことになっており、SanDiscは比較的正しい値に近いですが、上海問屋のカードはかなりかけ離れた値をして示しています。

SDHCが採用しているFAT32の論理上限は2TBなので、ソフト的な観点からは32GBを越えるカードも可能だそうですが、SDHCでは32GByteまでしか容量を確保できない仕様になっているようです。


 しかしそれ以外に8GByte以下と16Gbyte以上でFAT32のフォーマットが異なるように見えます。
ちょっと調べてただけではなかなかそれらしい記述を見つけられていません。


 とりあえず8GbyteのSDHCで確認を進めつつ、16GByte以上の件について調べていこうかと思います。

正常にアクセスできるTrancend 8GByte class10 SDHC 


Partition Type:0x0cのSanDisc 16GByte class6 MicoroSDHC



Partition Type:0x72の上海問屋 16GByte class10 MicoroSDHC

2011年5月21日土曜日

SDHCカードの調査 Readデータ出力遅延ってかなり長い

 Trancendの8GByte SDHCカードでは、CMD17SingleRead時、コマンドからReadデータが出力されるまでがおよそ250μsと長いため、class10のカードであればもっと短いのではということで、いくつかSDHCのカードを買って調査してみました。

上海問屋   SanDisk     Trancend       上海問屋     Trancend    Trancend    Slicon Power
microSDHC  microSDHC   SDHC          SDHC       microSDHC   miniSD     microSD
16G      16G       8G           4G        4G        2G        2G
class10    class6      class10         class10     class6       -         -

手持ちのSDHC、SDカード

ところが、16GbyteのSDHCカードは、2枚買って2枚ともうまくアクセスできませんでした。どうも16GByteではFAT32が8GByte以下と異なるようです。

さて、Readデータが出てくるまでのアクセス速度の改善についてですが、実は Trancendの8GByte SDHCカードはclass10であり、新たに購入した上海市場の4GByte Class10のSDHCカードよりも特性が良いという結果に...



上海問屋 SDHC 4GB class10
SD_CLK 5.5MHz
Sampling Clock 25MHz
Total Access Time  1122μs(T-B)   Data Read Access Time 732μs(A-B)
上海問屋2GByte Class10 SDHCのコマンド(CMD17)・レスポンス・Readデータの送受信波形


 Trancend 8GByte Class10 1020μsに対し上海問屋2GByte class10は1122μsと約100μs遅いという結果でした。class6は試すまでもないのでパス。
現在のTrancendのclass10は、パッケージのラベルの色が黒基調に変わっていて、オレンジ色基調のはSDカードにしか存在していないので、どうせ遅いクラスであろうと思い込んでいたのですが、よく見るとちゃんと丸10のマークがプリントされていました...orz




次にSDクロックを5.5MHzから22MHzにアップして、どれぐらい改善するか確認していましたが。



Transcend SDHC 8GB
SD_CLK 5.5MHz
Sampling Clock 25MHz
Total Access Time  1020μs(T-B)   Data Read Access Time 732μs(A-B)

SDクロック5.5MHz時のコマンド(CMD17)・レスポンス・Readデータの送受信波形


Transcend SDHC 8GB
SD_CLK 22MHz
Sampling Clock 50MHz
Total Access Time  460μs(T-B)   Data Read Access Time 183μs(A-B)

SDクロック22MHz時のコマンド(CMD17)・レスポンス・Readデータの送受信波形



予想通り、コマンドからReadデータが出てくるまでは、約250μでほとんど変わりません。つまりクロックスピードを上げても32bit/384kHz(167μs以内が最低ライン)の再生をクリアするのは不可能です。

シリアルから4パラにしてもData Read Access Time 183μsが46μsに短縮しますがコマンドからReadデータ出力までは多分同じでしょうからTotal Access Timeは300μs程度までしか短縮できないと推測されます。

よってRead Single Block(CMD17)で実現を考えるのは不可能で、Read Multiple Block
(CMD18)を用いてReadバースト長を長くしコマンド=>Readデータ間のアクセス遅延を隠蔽することにより実現する必要があることがわかりました。

Read Multiple Block(CMD18)を用いたアクセス制御への変更を検討していきます。