2012年7月13日金曜日

Lynx Hilo - PCとDAC側クロックマスタでの光接続構成可能


 

前に取り上げたLynx Hilo - Reference A/D D/A Converter Systemですが、市販品ではあまりない、Lynx Hilo側がクロックマスタでPCと光接続のみ、すなわち電源、GNDをPCとアイソレートしての接続構成が取れる装置ということになります。


 USBでは、既に音質面でアドバンテージのあることで、一般的になったアシンクロナスモードに相当するDAC側のクロックで動作し、かつUSBのようにPC側の電源、GNDの影響を受けないという接続としては理想的方法と思っていますが、実際にこの構成が実現できる機種はあまりないように思います。
通常のDACでは、入力ポートは充実していても、デジタルアウトがまず無いことがその要因ですが、こいつはA/D D/A Converterなので、光出力も装備しています。

 ただしPC側に光IO(OutputだけでなくInputも)を持つAudioIFが必要になります。192kHz対応までとなるとRMEのFireface UCXBabyFaceHDSPe AIO。私も使っているRayDATなどで、RME以外で192kHz、176.4kHz対応可能なものは、以前調べた時はあまりなかったように思います。(価格が1ランク以上高いものはあったと思いますが)

 DAC自体も良いようですのでPCオーディオでより高音質を考えている方は、検討してみてはいかがでしょうか?

4 件のコメント:

  1. ご無沙汰しております。Macindowsです。このLynx Hilo良さげですね。
    老婆心ですが、光出力からクロックを取り出し、スレーブと同期させるDACクロックマスタ方式をサポートしているか確認した方が良いと思います。マニュアルではクロックソースとしてinternal clockを指定できるのできるので、これと外部信号同期禁止を選択すると大丈夫そうですが。。。。

    また光では有りませんが、Lavry Blue AD/DAでADボードのクロック出力を使って、DACクロックマスターができるかと聞いたところ答えは「できない」でした。他にPhaseTechもクロック出力をもっていたりしますが、やはりクロックマスター同期機能は無いということでしたので結構踏み絵です。

    もし光でマスタースレーブ動作できるのでしたら、ソースとしてはNetwork player のTransporterをお勧めします。

    なお、Mytek Stereo 192はマニュアルを見ると、Internal Clockが選択でき、そのクロックはワードクロックと同じなので同期できそうに見えます(光出力はないですが。)これが可能なら、DSDの場合も、ワードクロックを出し、DV-RA1000HDに入れて、そこからDSDIFFソースをSPDIF3で出力、MMytekに入力すれば、DSDもクロックマスターモードで再生が可能なはずです。

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    1. Macindows さん

       お久しぶりです。
       Linx Hiloですが、
       http://www.lynxstudio.com/nav/getFile.asp?i=91&t=productfile に内部のブロック構成図があります。

       
       この図を見るとAES、SPDIF時はSRCを経由してFPGAに接続されており、マニュアルではSRCのON/OFFを選択可能になっています。
       マニュアルのpage34には、”Even if the Current Rate and Digital In Rate are the same, sometimes it is useful to have SRC engaged so that the signal streaming to the digital input can be re-clocked. This is a useful state for digital devices that do not have the option to be a clock slave. The SRC Mode is ON by default. When devices are connected to the Hilo digital inputs and valid clock synchronization is established between them, then it is recommended to turn SRC OFF to insure the best audio performance.”とあり、同期した運用が可能であることが伺われる記述になっています。
       対向側がHiloに同期しており、SRCをOFFにすれば、Hiloがクロックマスタで同期伝送可能だと思われます。
       一方ADATの場合FPGAに直接入力されており、受信処理を行なっています。ADATの場合、同期が前提と思われ、Hilo側Internal、対向装置側Hiloに同期に設定すれば、Hiloがクロックマスタで同期伝送可能だと思われます。

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  2. やはり老婆心でした(笑)。ブロック構成図までは見たのですが、SRCの項まで見ていませんでした。失礼しました。引用された英文の記載だとマスタースレーブ動作も想定していますね。

    この価格、性能で光クロックマスター,スレーブ動作ができるのは画期的だと思います。もっと着目されても良いですねえ。光クロック入力が無い場合には、
    Z-Systemsのz-8.8 digital detangler
    http://www.z-sys.com/pp_routing.html (ADAT->AES,SPDIF変換機もあります)
    等を使って光->AES->ソース->AES->光に変換する方法もあります。余計な器材は間にいれたくないですが。

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    1. Macindows さん

      いえいえ、Hiloもスタンドアロンでも操作可能とはいえRME Firefaceなどと同類のAudioIFのカテゴリの装置であるので、internalが設定できるということは他のAudioIFと同様にHiloをマスタとした構成が当然とれると考えていただけで、できない装置もあるとは想定もしていませんでした。SRCの記述は Macindowsさんの投稿で再度調べ直したものです。
       これでDSDも対応してくれれば飛びつくところですが、自作で光接続構成は確保できているので、ダブルことになりとりあえず様子見です。

       PC接続前提なら、z-8.8 digital detanglerはどうも192kHzまでは対応していない(48kHzまで?)ようですし、RME babyfaceが価格も安いので良いと思います。

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